Japanese(i)
2 この末の世には御子によりて、我らに語り給へり。神は曾て御子を立てて萬の物の世嗣となし、また御子によりて諸般の世界を造り給へり。 3 御子は神の榮光のかがやき、神の本質の像にして、己が權能の言をもて萬の物を保ちたまふ。また罪の潔をなして、高き處にある稜威の右に坐し給へり。 4 その受け給ひし名の御使の名に勝れるごとく、御使よりは更に勝る者となり給へり。 5 神は孰の御使に曾て斯くは言ひ給ひしぞ『なんぢは我が子なり、われ今日なんぢを生めり』と。また『われ彼の父となり、彼わが子とならん』と。 6 また初子を再び世に入れ給ふとき『神の凡ての使は之を拜すべし』と言ひ給ふ。 7 また御使たちに就きては『神は、その使たちを風となし、その事ふる者を焔となす』と言ひ給ふ。 8 されど御子に就きては『神よ、なんじの御座は世々限りなく、汝の國の杖は正しき杖なり。