Japanese
(i)
34 果期ちかづきたれば、その果を受取らんとて僕らを農夫どもの許に遣ししに、
35 農夫どもその僕らを執へて、一人を打ちたたき、一人をころし、一人を石にて撃てり。
36 復ほかの僕らを前よりも多く遣ししに、之をも同じやうに遇へり。
37 「わが子は敬ふならん」と言ひて、遂にその子を遣ししに、
38 農夫ども此の子を見て互に言ふ「これは世嗣なり、いざ殺して、その嗣業を取らん」
39 かくて之をとらへ、葡萄園の外に逐ひ出して殺せり。
40 さらば葡萄園の主人きたる時、この農夫どもに何を爲さんか』